高額の賞品ってなんで置いてるの?
あれって交換してもらった方がいいの?
どうすれば交換してもらえるの?
この記事を読んで得られること
- パチンコ店の交換原価率の考え方が理解できる
- 高額の賞品を少し変わった見方で見れる
【カウンター】高額賞品なんで置いてる?交換してもらう3ステップ
コンテンツ
今回の話はここにリソースめっちゃ割いてガンガンやっていった方がいいって事ではありませんが売上が上がりにくくなった現状で少しでも利益の上げれる手法だと思っています。
少しでも皆様の参考になればと思います。
なぜ文鎮より高価な賞品が置いているのか?
賞品は「市場価格で税抜9,600円以下」を前提として
「一般的に日常生活の用に供するもので、出来るだけ多くのものを取り揃えておく」
と義務付けられています。具体的には
①賞品の種類は、500種類以上
②設置台数が500台以上の営業所に於いては設置台数と同数の種類
③品目は5品目以上
(品目とは、家庭用品、衣料品、食料品、教養娯楽用品、嗜好品、身の回り品など)④実際に陳列する賞品は200種類以上、その他はパネルや写真も可能
⑤全種類の半数を超えない場合は、カタログ方式で提供することが出来る
⑥カタログ賞品の送付先は客の自宅に限定する
というような指導内容が共有されています。また価格帯が1000円以下の物しか置かれていない場合も違反になりますのでパチンコ店には様々な価格帯の賞品が充実しています。
なので好きで置いている。というよりはルールだから様々な賞品を置いているという認識の方が正しいのだと思います。
交換してもらったほうがいいのか?
ボクは絶対に交換してもらうべきだと思う。もちろん全てにおいてそうだとは思わないが2つの要素から交換してもらって方が良い理由を考えていく。
原価率から高額な賞品を考える
そもそもあなたのお店の交換原価率は何%ですか?
28玉交換の場合
25÷28×100=89.2857.....
交換原価率は約89%となるわけです。
700円で仕入れて賞品を1000円で交換した場合
700÷1000×100=70
交換原価率は70%になります。
つまり1000円交換しようとした時
28玉交換の場合で文鎮に交換した場合は約110円の利益出ていて700円で仕入れた賞品を交換した場合は300円の利益が出るということ
利益の額で見れば明らかに後者の賞品の方がいい。
しかし40玉交換の場合は交換原価率が62.5%なので文鎮に交換していただいた方が得することになります。
原価率で見ればどちらと交換してもらった方が得なのかわかり易いです。
ブランディングから高額な賞品を考える
ここでのブランディングというのは個人のブランディングの話です。
基本的には商品が売れないのは営業マンの責任です。
売れない営業マンほど商品の責任にしたがるのですがそんな商品でも売ってくる営業マンはいるのです。
売れる営業マンと売れない営業マンの話をここで記載しても仕方がないのでやめておきますがパチンコ店で1000円の賞品を交換してもらおうと思うとプロモーションとか大切ですけどそんな事をすっ飛ばして常連のお客様とめっちゃ仲の良い従業員が「これめっちゃ美味しいよ」の一言で交換してくれたりします。
これは従業員とお客様の間に信用があるから交換してくれるのです。
そんなことないやろ!
そんなん押し売りやん!
とか思っているかもしれませんがこれは本当です。
今まで本当に何もしてこなかった店がいきなり売れるようになるわけではないですがお店に一人くらいは凄くお客様から気に入られてる従業員がいらっしゃると思うのでその従業員に実際に1日頑張ってもらえば1個くらいは交換してもらえると思います。
特に食べ物系とかは意外と次回リピートしてくれるお客様も多かったりします。
だってお店にめっちゃ不味い賞品なんて置いていないでしょ?(もし置いているならまずはそこから見直そう)
これは従業員が日々、お客様との対話の中で得た信用を交換してもらっただけです。これが従業員個人のブランドです。パチンコ店で文鎮以外の賞品と交換してもらうということは一朝一夕で出来るブランディングではありません。その従業員を評価する指標にもなるでしょう。
どうすれば交換出来るのか?
まずは賞品がキレイでちゃんと並べられている。という前提で書いていきます。照明で日焼けして色落ちしているアンパンマンのおもちゃなんて誰も買いたくありませんからね。
カウンターの導線に気をつける
お客様がカウンターに交換に来られるまでの導線に賞品が置いてあるのか?並ばれるスペースに賞品が置いてあるのか?を確認しましょう。たまにカウンターに行って交換して帰りの出口までに賞品が無いパチンコ店も見たります。
もちろんカウンタースペースは決まっているので全部の賞品を導線上になんて事は無理ですが並ばれる個所に置くぐらいはいくらでも工夫はできます。まずはお客様に認識してもらうことが大切です。
POPは無言の営業マン
POPについて書くとそれはそれで1記事出来上っちゃうので簡潔に書くと【誰に伝えるのかを明確にし買った後の価値を伝える事】が大切です。
ダメな例:賞品名と玉数しか無いPOP・おすすめとしか書いてないPOP
例えば薬局などにシャンプーを買いに行ったときに数あるシャンプーの中から一つだけ上記のようなPOPがあれば多少の効果があると思いますがパチンコ店においてはそういった状況があまりないですよね。
良い例:メリット・価値・体験・エピソードが書いてあるPOP
例えばアンパンマンのドレッサーのおもちゃにPOPをつけるとしたら『2歳6か月の女の子なら遊べます!このくらいの時期はママの真似をしてお化粧をしたくなるお年頃。鏡台としてもしっかりしているのである程度年齢を重ねても使えるのがGOOD』
ご年配の方に人気なのは意外とアンパンマンの椅子だったりします。これは孫が座っている姿が想像し易かったりするから交換され易いのだと思っています。これを元に仮説していくとママのお化粧を真似している孫の姿は賞品見ても想像できないわけですよ。だからPOPを使ってお客様に想像していただくことで価値が生まれるのだと思っています。
個人のブランド力
これは先ほども書いていますが賞品のブランドではなくその個人のブランドです。例えば『ボクに3歳くらいの娘がいる』ということがご年配のお客様に周知されている状態なら上記のPOPにボクの顔写真をつけるだけで数段信用度は増すでしょう。
そうして得た信用は次回おもちゃを選ぶ時にお客様が「これとこれどっちが良いと思う?」って聞いてくれるようになります。
そうなればPOPがなくても自然と売れる仕組みが出来上がってきます。
まとめ
今回は賞品は置いているなら最大限交換してもらう努力をした方がいいという記事でした。
まとめ
- 置かなくてはいけない賞品の種類が決まっている。
- 損得は交換原価率によって変わる。
- 個人の営業力が試される。
- 交換してもらうために導線を知ろう。
- POPはターゲットを絞り価値を伝える。
- でも結局は営業力。