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パチンコ業界は未経験でも転職できる|元店長が入ってからの3か月を時系列で解説

「確変」「時短」「ST」「ナンバーランプ」

面接に受かって初日に出勤したら、先輩が普通にこの言葉を使ってきて、何を言っているのか全然わからなかった。パチンコ未経験でこの業界に入った人の多くが、最初の数日でこの壁にぶつかります。

ボクは業界歴13年で、面接官もやってきました。「未経験でもやっていけるか不安」という声は本当によく聞きます。

先に結論を書きます。未経験で入ること自体は、まず問題ありません。難しいのは、入ってからの最初の3か月です。

この記事では、「入れるかどうか」ではなく「入ってから何が起きるのか」を時系列で書きます。辞める人が出るタイミングも、体力的にきつい店とそうでない店の見分け方も、全部書きます。

結論:採用のハードルは低い。ただし続けるハードルは別

この記事の要点

・未経験の採用に積極的なのは事実。資格も必要ない
・ただし理由は「人手が足りていないから」
受かりやすさと、続けやすさはまったく別の話
・辞める人が出るタイミングは、1週間・1か月・3か月にはっきり集中する
・体力面は、店の設備によって天と地ほど違う(これは事前に確認できます)

未経験でも採用される理由と、その裏側

正直に言うと、人手が足りていないからです

パチンコ業界は、専門的な資格がないと働けない仕事ではありません。接客、機械の対応、清掃、データの確認。どれも現場で覚えていく形が一般的です。

そのうえで、ほとんどの店が慢性的に人手不足です。だからよほどのことがない限り不採用にはなりません。これは事実として書いておきます。

だから「受かった=評価された」とは限りません

ここは冷静に受け止めてください。受かったことを自分の評価だと思うと、入ってからのギャップが大きくなります。

面接官が見ているのは能力ではなく、「通えるか」「シフトに入れるか」「遅い時間に来られるか」の3つです。この3つが合っていれば、経験がなくても通ります。

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だからこそ、受かりやすい業界ほど「入る前に自分で確認する」ことが大事になります。会社が選んでくれないぶん、自分で選ばないといけない。ここを飛ばした人ほど、早く辞めていく印象があります。

未経験が最初にぶつかる壁と、抜けるまでの期間

実際に何が起きるのかを、時系列で書きます。だいたいこの順番で来ます。

1週目:用語がまったく分からない

「確変」「時短」「ST」「ナンバーランプ」「アウト」「差玉」。未経験の人からすると、知らない言語で話されているのとほぼ同じです。

研修で動画や資料を使う会社もありますが、それでも最初は追いつきません。それが普通です。

コツは、全部を一度に覚えようとしないことです。まずは「お客さんに聞かれる言葉」から覚えてください。確変や時短はお客さんとの会話に出ますが、アウトや差玉は店の内部の数字なので、後回しで問題ありません。

内部の数字の意味を知りたくなったら、パチンコの計数管理とは?新人が最初に覚える基礎知識から読むと、順番に整理できます。

2週目:呼び出しランプに気づけない

お客さんがスタッフを呼ぶと、台の上のランプが変わります。頭では分かっていても、新人のうちは本当に気づけません。

理由は、ホール全体を視界に入れる見方がまだできていないからです。1台ずつ順番に見てしまうので、視野の外で点いたランプを見落とします。

これは慣れの問題で、2〜3週間もすれば自然にできるようになります。焦らなくて大丈夫です。

1か月目:機種名と台番が覚えられない

月に1〜2回の入替もあるので、店の全機種を覚えているスタッフのほうが少数派です。

まずは設置台数が多い定番機種と、直近の新台だけ覚えてください。それで日常の業務はほぼ回ります。

1〜2か月目:作業の同時進行ができない

ここが最初の本当の関門です。清掃をしながらランプにも気を配る、カウンターの状況も見る、インカムの指示も聞く。この同時進行が、最初はまったくできません。

できないのが普通です。最初の1か月でこれができる人は、まずいません。できないことに落ち込んで辞めてしまう人がいるのですが、時期の問題なので、そこは知っておいてください。

3か月目:クレーム対応が怖い

玉詰まり、台の不調、両替のトラブル。呼ばれた時点で相手が不機嫌なことも多く、慣れるまでは怖いです。

ただし、新人がひとりで判断しないといけない場面はほとんどありません。基本は「確認してまいります」で一度引いて、上に上げる。この形が身につけば、恐怖はかなり減ります。

辞める人が出るタイミングは、決まっています

これは店長として何人も見てきた実感です。辞める人は、だいたい同じ時期に辞めます。

離脱が集中する3つの時期

1週間:音と煙と立ち仕事という「環境」に耐えられない
1か月:覚えることの多さと、同時進行ができない自分に落ち込む
3か月:仕事には慣れたが、生活リズムが合わないと気づく

逆に言うと、3か月を越えた人は、かなりの確率で続きます。そこから先は仕事が回るようになるので、しんどさの質が変わるからです。

そして重要なのは、この3つのうち1つ目と3つ目は、入る前に予測できるということです。音と煙が苦手かどうかは、一度客として店に入れば分かります。生活リズムも、シフトの実態を面接で聞けば分かります。

体力面:玉箱を運ぶ店と、運ばない店があります

ここは未経験の人がいちばん不安に思うところで、そして店によって天と地ほど違うのに、あまり知られていないところです。

各台計数機が入っている店は、箱を運びません

各台計数機(パーソナルシステムとも呼ばれます)というのは、台ごとに玉やメダルを数える機械です。2007年から本格的に導入が始まりました。

これが入っている店では、ドル箱そのものがありません。玉を箱に移す作業も、箱を運ぶ作業も、積む作業も発生しない。体力的な負担がまるで違います。

1円パチンコではほとんどの店に入っていて、4円パチンコでも導入が増えています。ただしすべての店に入っているわけではありません。あえて箱積みに戻す店もあるので、そこは店ごとの判断です。

だから、応募前にここを確認してください

体力に不安がある人にとって、これは給料より重要な条件かもしれません。確認の仕方は3つあります。

  • 一度、客として店に入って見る(一番確実。箱が積んであるかどうか、見れば一目で分かります)
  • 面接で聞く(「各台計数機は入っていますか」で通じます)
  • 求人票の業務内容に「玉箱の運搬」と書いてあるかを見る

腰への負担についてはパチンコ店員は腰痛になりやすい?立ち仕事の実態と対策にまとめました。すでに腰に不安がある人は、先に読んでおいてください。

入る前に必ず確認すべき6つ

受かりやすい業界だからこそ、自分で確認する項目を決めておいてください。

この6つは面接で必ず聞く

1. 研修は何を、どのくらいの期間やるのか(会社差が一番大きい項目)
2. 独り立ちまでの目安期間
3. 各台計数機の有無(=玉箱を運ぶかどうか)
4. 閉店後の作業を含めた、実際の退勤時刻
5. このお店は社員何名で回しているか
6. 固定残業代は何時間分か

4番が意外と抜けます。「営業は23時まで」と書いてあっても、締め作業があるので実際の退勤はその後です。シフト表の時間ではなく、実際に家に帰る時間を聞いてください。

6番の固定残業代は、金額と時間数の明示が法律で義務づけられている項目です。求人票に書いていない場合の考え方はパチンコ求人票の読み方にまとめました。

研修制度は、会社によって本当にバラバラです

ここは正直に書きます。「研修充実」と書いてあっても、中身はまったく違います。

  • 座学と動画で数日かけて教える会社
  • 先輩について現場で覚える会社(いわゆるOJTのみ)
  • 初日からホールに出される会社

どれが悪いという話ではありませんが、未経験なら期間が明示されている会社を選んだほうが安全です。「研修は◯日間で、その後◯週間は先輩と一緒に入ります」と具体的に答えられる会社は、教育の仕組みがあるということです。

逆に「見て覚えてもらう感じかな」と曖昧な答えが返ってきたら、その店では自分で聞きに行く姿勢が必要になります。

面接で落ちる、3つの理由

「パチンコ店の面接なんて楽勝でしょ」と油断していると、意外なところで不採用になります。面接官として見てきた不採用理由は、だいたいこの3つです。

1. 身だしなみが、その店の規定に合っていない

店によって基準がまったく違います。髪色やピアスに寛容な店もあれば、厳しい店もある。応募前に一度客として入って、スタッフの様子を見ておくのが確実です。

身だしなみの実態はパチンコ店は髪色・ピアス自由?、服装で迷ったら面接、私服で行っても大丈夫?を見てください。

2. 希望する勤務日数が、店の状況とかみ合っていない

これがいちばん多い落ち方です。能力ではなく、単純に枠の問題です。

たとえば主婦層で平日の早番が埋まっている店に「平日早番で週5」と希望しても通りません。逆に、その店が困っている時間帯に入れると言えば、それだけで通ります。

受かりたいなら、閉店作業まで入れる日を1日でも作れるかどうか。ここがいちばん効きます。

3. 受け答えがハキハキできない

難しいことは聞かれません。敬語で、元気に、素直に答えられれば基本的に問題ありません。

この仕事はホールで声を出す仕事なので、面接での話し方がそのまま仕事の様子として見られます。志望動機の中身より、こちらのほうが影響が大きいです。

志望動機は取り繕わなくて大丈夫です。「時給が高いから」「家から近いから」のほうが、むしろ印象が良かったりします。詳しくはパチンコの志望動機は正直でいいに例文を載せました。

未経験から入ったあとのキャリア

入り方には2つのルートがあります。

  • アルバイトから入って、正社員登用を目指す
  • 最初から正社員として採用される

正社員を目指すなら、応募先に正社員登用の実績があるかを必ず確認してください。「制度はあります」と「毎年何名か上がっています」はまったく違います。

給料の水準や、年齢を重ねたときの年収カーブについてはパチンコ店員の給料のリアル|給与明細を全部分解するで、明細の中身から全部分解しました。入る前に一度読んでおくと、求人票の月収例が逆算できるようになります。

仕事の1日の流れそのものはパチンコ店社員の仕事内容を元店長が全部書くにまとめています。

よくある質問

Q. パチンコを打ったことがなくても大丈夫ですか

大丈夫です。むしろ打たない人のほうが、遊ぶ側の目線が混ざらないぶん働きやすいこともあります。ただし用語は覚える必要があるので、最初の1か月は少し大変です。

Q. タバコの煙が苦手なのですが

2020年4月の改正健康増進法で、パチンコ店を含む屋内は原則禁煙になりました。今の店は「全面禁煙」「喫煙専用室を設置」「加熱式たばこ専用エリアを設ける」といった形に分かれています。ホール内の環境は以前よりかなり改善しました。ただし喫煙室や加熱式エリアの清掃は業務に入るので、そこは確認しておいてください。

Q. 音の大きさはどのくらいですか

慣れれば気にならなくなりますが、最初の数日はきついです。これは説明を読むより、一度客として店に入って体感するのが確実です。1週間で辞める人の理由の多くがこれなので、事前に確かめる価値があります。

Q. 未経験でも正社員でいきなり入れますか

入れます。社会人経験があれば十分に候補になります。ただし正社員は転勤の可能性が出てくるので、就業場所の変更の範囲は確認しておいてください。求人票への明示は2024年4月から義務になっています。

Q. 30代・40代でも未経験から入れますか

入れます。ただし20代とまったく同じ扱いではないので、パチンコ業界へ30代・40代からの転職は厳しい?に年齢別の現実をまとめました。

Q. 業界の将来性が心配です

店舗数は29年連続で減っています(警察庁の統計で令和6年末6,706店)。ただし参加人口は2年連続で増えているなど、数字は単純ではありません。判断材料はパチンコ店員は底辺?オワコン?業界の将来性を検証するに整理しました。

まとめ

この記事のまとめ

・未経験の採用に積極的なのは事実。ただし理由は人手不足
・受かりやすさと続けやすさは別。だから自分で確認する
・壁は「用語→ランプ→機種名→同時進行→クレーム」の順に来る
・同時進行が1か月でできなくても、それが普通
・辞める人は1週間・1か月・3か月に集中する。3か月越えれば続く
・各台計数機がある店は玉箱を運ばない。体力面はここで決まる
・面接では研修期間・独り立ち期間・実際の退勤時刻を必ず聞く
・落ちる理由は身だしなみ・シフトの噛み合わせ・受け答えの3つ
・音と煙が苦手かどうかは、一度客として入れば事前に分かる

用語も呼び出しランプも、最初は全員分からないところからのスタートです。今できないことは、時間が解決します。そのかわり、店選びだけは入る前にしか決められません。

研修体制や職場の中身を、先に確認したい人へ

研修がどこまであるのか、玉箱を運ぶのか、社員が何人で回しているのか。この手の話は求人票にはまず書かれていません。

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  • この記事を書いた人

くろうど

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